ロジスティクスはもともと軍事用語で、必要な物を、必要なときに、必要なところへ、必要なだけ、必要な状態で届けるという取り組みです。
湾岸戦争のロジスティクス担当司令官パゴニス中将という人が、「山・動く」という湾岸戦争のロジスティクス記録をまとめた本の中で、ロジスティクスとはどういうことかをたとえ話で説明したくだりがあります。
「親しい友人のうち1000人をペンシルベニア州立大学のフットボールの試合に招待することに決めたとしよう。」
- 最初に、入場券が手にはいるかどうかを考えることになるだろう。
・1000人が招待を受けているのに切符が900枚しか確保できなければどうするか。
・今なら2000枚残っているという場合に、今すぐ(人数の確定を待たずに)1,000枚買って試合当日に100枚がムダになっても気にしないか。
- 一台で運べる人数を素早く計算すると、バスは10台必要になる。
・この地域には二重に予約をとる無責任なバス会社があって、これまた無責任な下請け業者に仕事を出しているという様な話が聞こえてくるかもしれない。契約した会社は、約束通りに仕事をしてくれるだろうか。
・前の仕事が終わってから駅へ到着する予定の時刻までにどれくらい余裕を見込んでいるのか。それだけの余裕で十分なのか。
・もし4台しかバスを持っていないとすれば、残り6台はどこから調達すべきなのか。
・バスはすべて同じように整備が行き届いているのか。
・途中で1台故障したら、代わりの輸送手段はあるのか。
・バスには無線を積んでいるか。
- 友人には駅でバスに乗る様に行ってあるが、あれは大きな駅だ。「私が一番ホームに出迎える」と言っておくべきではなかったか。
・もう一回招待状を出して、もっとはっきり知らせる方がいいか?- もし友人がけがでもしたら、責任を取らなければならないのか。
・最悪の場合に、どんな手当ができるのか。- たぶん、スタジアムではホットドックしか売っていないだろう。
・ホットドックは嫌いとか、アレルギーを起こすとか、宗教上の理由で食べないという友人が居たらどうするのか。
・ビールは・・・- もし雨が降ったら?
・ ・ マーフィーの法則によると「悪くなりそうなことは、きっと悪くなる」。ロジスティクスの専門家は、マーフィーの法則を否定するのではなく、不測の事態による悪影響の芽を摘んでおこうとするのである。
作戦司令官が制約条件の中、どこまでも細部にこだわって、業務を遂行していきます。
われわれのモノを動かす仕事も同様です。日々の仕事でさまざまな事件が発生します。車輌が事故に巻き込まれたり、人が取り違えたり、悪天候だったり、振動に弱かったり、数が変更になったり。
必要最小限のコストでありながら、あらゆる突発事態にも十分に備え、必要なところへ、必要なだけ、必要な状態で届けてお客さまの事業をサポートすることがわれわれの使命だと思っています。