ハンディターミナルを使おう
2010年01月01日 ハンディターミナルを使おう

物流とバーコードシステム - BHT端末を買ってみた(3) データはUSB? WiFi?

バーコードハンディターミナルをつかったシステムを構築する際に、最初に考えなくてはいけないのが、データ受信・データ返却をどうやって行うかです。読み取ったデータをどうしたいのか?

当社がやりたいのは、「サーバ上にある入出荷・在庫データと照合して、入荷記録、棚卸、検品作業をしたい」というになります。

ではどうやって、ハンディ端末に入荷予定の情報をとりこんで、出荷検品の完了を記録するか。

選択肢としては

  1. 有線接続
  2. ブルートゥース接続
  3. WiFi接続

 

があります。

どれを選べばいいのか、これはズバリ これからの時代、WiFi接続であることが前提でしょう。

具体的にWiFiをつかったシステムのメリットを書いてみます。たとえばこんな業務があるとします。

倉庫に入荷した1,000個の品番を、予定した通りの1,000個の品番かをバーコードを照合して確認したい。

こんな場合には、次のような方法があります。

 

1.まずすべてのバーコードを読み取り、あとから正しいか検証する【バッチ方式】

とにかく1,000個の品番の番号をスキャンして、ハンディターミナルの中に記録します。
作業終了後、記録したデータをケーブルをつかってPCにとりこんで、正しい1,000個のリストとエクセルで付け合わせして差異を見つけます。

メリット:ハンディ端末のプログラムが不要。すぐに導入できる。

欠点:まちがっていた場合にその場で発見できません。2時間後、業務が終わってみんなが帰った後になったりします。その後、まちがっていた1個を探し出すのにもう一度ひとつずつ荷物を探さなくてはいけません。

 

2.正しいデータを事前に端末に読み込んで、バーコードと照合していく【バッチ方式】

正しい1,000件の品番をデータにして、ハンディターミナルに取り込みます。
そして1,000個の荷物をスキャンしながらその場で照合していきます。リストにない番号がでたら、その場で警告をだしてくれます。

メリット:確実な検品ができる。3の方法に較べて開発のハードルが低い。

欠点:最初につくったデータが業務を支配します。途中で50個追加になった、修正が入った、というような場合には対応できません。また、途中から二人で手分けして作業したい、というようなこともできません。また、作業前にデータのダウンロードが必要。大きなデータ(商品マスター10,000件とか)の更新が必要だと、環境によっては毎日10分以上かかることもあります。

 

3.オンラインで照合していく方法【オンライン方式】

ハンディターミナルを無線に接続して、バーコードをスキャンするたびに、1,000件のリストが置かれたサーバに問いあわせます。リストにない番号がでたらその場で警告がでるのは2の場合と同じ。データは一ヶ所なので途中から二人に分かれて作業しても大丈夫。50件追加になっても、リストが修正されても問題ありません。

 

WiFiのデメリットとして、

(1) 開発が大変
(2) 初期投資がかかる(アクセスポイントの増設など)

という点が上げられますが、

(1)については、物流システムの開発経験があれば社内でも対応可能。このブログでも、これからプログラムなどを公開していきますので参考にしてください。

(2)については、最近の無線機器の高性能化&低価格化により、あまり問題にならないのではないでしょうか?( ※ただしWiFiにすると、対応できる業務範囲が増えて、その結果として開発総額がふくらむ、ということはあるかもしれません。)

オンラインの場合はWiFi接続ができるモデルになります。WiFiバーコード端末のすばらしい世界を体験してみてください。

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